日本の伝統を継承する東京大工塾について
大工志願者ABOUT US
一般社団法人東京大工塾は、若年大工数の増加と技術の継承を通じて、伝統木造建築の安定供給体制の構築を目的とした組織です。
工務店による大工の社員化を始めとし、キャリアパスを明確にすることにより、大工職の魅力を世に広く周知する為の取り組みを行います。
1. 大工数増加への取り組み
大工の社員化に伴い、正会員へは育成支援金として大工の社員雇用1人あたり30万円を当会から支給します。
2. 大工技能継承への取り組み
大工技能の継承において、下記の取り組みを行います。
- 会員向けに大工育成における合同研修会や勉強会の開催
- 目標技能レベルに向けた、育成指導の為の支援
大工育成のプログラム内容OUR PROGRAM
現在の木造住宅ではプレカット化が進み、従来大工に必要とされた技術や技能が身に付けられる場が少なくなっています。これでは、体力のある時期にしか稼げない大工技能者を量産する結果に繋がります。東京大工塾では、より高度な大工技能者の育成を目指すため、下記の通り育成プログラムを用意しています。
- 会員工務店に社員大工としてとして入社
- 親方大工に付き、大工育成プログラムに基づいた教育を行う(現場作業)
- 2年間、職業訓練校での育成を併用し、伝統木造建築の知識と技能の習得
- 年に2回、第三者チェックを行い修練度に応じて能力評価を行う
- 後輩大工の指導役として、親方に付きながらも時期親方としての役割を習得する
大工育成プログラム Program
【大工技能修練度別評価】
<レベル1> 見習い大工
木材や架構の基礎的な知識に加え、大工道具・電動工具を安全に使用できる。また、標準大工等からの指示を受け、手順を確認しながら作業にあたることができる。
<レベル2> 標準大工
プレカット構造材を用いた大壁造の新築住宅について、作業工程・役割を理解しており、建て方、下地取り付け、仕上げ作業ができる。
<レベル3 上級大工
新築工事及びリフォーム工事において、伏図作成、木拾い、木材の選別や構造材の墨付・手刻みができる。また、見習い大工への指示、各職方との段取りの調整ができる。
<レベル4> 上級熟練大工
棟梁を補佐し、棟梁代理として設計・営業・工事管理を行い、木造住宅に関する技能・技術を三者に正しく説明・指導ができる。また、真壁造、太鼓梁、入母屋などの部材について、墨付・手刻みができ、加えて和室の造作ができる。
大工志願者へMESSAGE
私は会社を立ち上げる前、大工一筋で生きてきました。大工という仕事がたまらなく好きで、まさに天職だと思い、この上ないほどのやりがいを感じていました。
しかし、会社の代表となった今、常に案じていることがあります。それは大工になろうとする若者が減っているということです。そこで東京大工塾では、大工になろうとする若者のために、働き口の確保と育成の場の提供を行うことにしました。
家を購入することは、多くの人にとって一生に一度のことです。その大事な「一度」を任せてもらえる大工の仕事のやりがいと魅力を、大工塾で知っていただきたいと思います。そして、それを知った方が、一人でも多く大工になることを夢見てくれること、その夢を叶えてくれることを、心から願っています。
理事長: 佐藤 義明(株式会社ハウステックス)